MDAでの研修

Japanese Medical Exchange Program 現地報告

Japanese Medical Exchange Program & Reports

JME 2019 現地報告 Day7

 

JME 2019 現地報告、Day7 を担当いたしますのは国立国際医療研究センター病院 外科 加藤大貴です。

JME 2019に参加している6人のメンバーで順繰りに書いているこの現地報告も、気づけばもう2巡目に入りました。
まだまだ、研修が始まったばっかりという気でおりましたが、すでに1週間たってしまったと考えると、時の流れの早さを感じます。

反面、焦らず確実にJME 2019で学んだこと、as well as 思ったこと、感じたことをかみ砕いていければと思います。

 

さて本日のスケジュールですが、午前中は両チームともに臨床の場を見学させていただき、
午後はJanisからLeadershipについての講義をお話しいただきました。

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午前 Group A: Multidisciplinary Rounds @ Department of Stem Cell Transplant 
   Group B: Dr. Lim のClinic @ Department of Breast Medical Oncology

-------- Lunch --------

午後    Leadership / Communication についてのミーティング

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私は、Group Aなので骨髄移植科の入院患者の、いわゆる他職種チームによる回診に同行いたしました。

この他職種チームは Attending Doctor, Fellow(いるチームといないチームがある), NPs, Pharmacistから成り立っていて、回診自体は毎日行われます。
いわゆる、日本でいう回診と同様なものと考えていいかもしれません。

さて、なぜ他職種が集まって回診することが必要かということですが、MDACCでは(アメリカ全土ではなく、あくまでも世界一のがんセンターでは)それぞれの職種の役割がそもそも違っており、Decision Makingにおいて、すべての職種が持っている情報や知識が必要であるためです。
たとえば、病棟でのレジデントの仕事をNPsが行い、Pharmascistが薬物治療におけるエビデンスを専門的視点から用意しています。
つまり、一般病院での医師の仕事を分担(極めて専門的に)しているため、この回診が必要になると理解しております。

↑ Multidisciplinary Roundsのなかのカルテ診

 

これは、アメリカの制度的な問題もありますが、MDAndersonだからこそ細分化できる部分もあるのかもしれません。

なお、これらは私見であり、何か付け加えてもしくはご教授いただけることありましたら、コメントをいただければと思います。

↑ 今日のroundにはICU NP勉強中の学生も同行しておりました(最右)

 

さて、今日の夕食のメニューは肉じゃが、砂肝の炒め物(テキサススタイル)、サラダ、ご飯 でした。
調理中も野菜切るひと、盛り付ける人、煮るひと、などなど、役割を各々が担い素敵な味に仕上がりました。

↑ MultidisciplinaryDinner

 

実は夕方、雨が降っていたのですが、食後にふと外をみるとTrailの水位が大分上がっているのを確認しました。
ふと、2017年にハリケーンでHouston Medical Centerが洪水にみまわれた話を思い出し、水害への弱さを実感した瞬間でした。

↑ スコール前後のTrailの水位 

 

まだまだJME2019は続きます。
引き続き、ブログも楽しんでいただければと思います。

 


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